Excel VBAでコレログラムを作成するマクロを作ってみた1
2019年11月実施の統計検定2級試験の問題が公式WEBサイトに公開されていたので、ダウンロードして解いてみたのですが、またしてもコレログラムの問題で間違ってしまいました。
2015年11月に初登場してこれで4回目の出題になりますが、4回とも一度で正解できたことがありません。
コレログラムについては、手持ちの本でもGoogleで検索しても、詳しくてしかもとっつきやすい解説に巡り合えなかったので、主に公式問題集の解説を読んでなんとなくわかった気になっていました。
しかし実は全くわかっていなかったのだという現実を、そろそろ直視しないといけないようです。トホホ。
しかたがないので、一からきちんと学ぶとしましょう。
続きを読むExcel VBAで<てこ比>を求める関数を作ってみた
前回は、Excel分析ツールの回帰分析の結果から、Rの「基本的診断プロット」と同じグラフを作れんものかとチャレンジしましたが、Residuals vs Leverage まで来たところで、てこ比をどうしようか、となって終わりました。
そこで今回は、Excelでてこ比を計算してみたいと思います。
計算方法ですが、
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の73ページに、
射影行列(式(3.57))の対角要素を、てこ比またはレベレッジ(Leverage)という。
また、70ページに、
の係数をとし、その要素を、
とおく。を射影行列という。(略)ハット行列ともいう。
さらに、54ページに
とあります。
射影行列(ハット行列)は、最小二乗法で計算するときに導かれる行列らしいのですが、私自身がまだ十分に理解できていないので、ここで解説することはできません。
が、上の手がかりさえあれば、計算そのものは進めることができます。
は、説明変数が二つの場合を表していて、がそれにあたります。
ちなみに、左側に並んでいる「1」は切片のための列だそうで、切片は定数項なので「1」となります。*1
あとは、行列の計算でを求めて、対角要素を抽出するだけです。
(ちなみに、はの転置行列、はの逆行列を表します。)
*1:となるから。