静粛に、只今統計勉強中

仕事でデータ分析をすることになったバリバリ文系アラフィフのおっさんが、独学で統計の勉強を始めました。

Excel VBAで層別散布図を作成するマクロを作ってみた2

前回、2通りある層別散布図の作成方法から、「系列を追加する」方法を選択してマクロを作ることにしました。記事の段取りはいつもどおりです。 ソースコード コードのポイント解説 使い方と実行結果 使用上の注意 使い方 実行結果

Excel VBAで層別散布図を作成するマクロを作ってみた1

前回紹介した『マンガでわかるやさしい統計学』には、散布図の「層別」のことが触れられています。 例えば、フィッシャー先生のアヤメのデータで散布図・層別散布図を作ってみると、 こう。左の図に見られる強い正の相関が見せかけの相関に過ぎないことがわ…

『マンガでわかるやさしい統計学』を読んでみた

この本、前々回に紹介した『まんがと図解でわかる統計学』と真逆の特徴を持つと言ってよいのではないでしょうか。 マンガでわかるやさしい統計学 (池田書店のマンガでわかるシリーズ) 作者: 小林克彦,智,サイドランチ 出版社/メーカー: 池田書店 発売日: 201…

Excel VBAで2群の比率の差の検定ができる関数を作ってみた

2群の比率の差の検定というものがあります。独立性の検定(カイ二乗検定)で代用できるせいか、あまりメジャーではないようで、今まで読んだ入門書には解説が載っていませんでした。 視聴率とか値上がり率とか、世の中には○○率があふれていて、年ごと/月ご…

『まんがと図解でわかる統計学』を読んでみた

タイトルからある程度察しがつくかもしれませんが、この本、マンガパートの割合は決して大きくはありません。全223ページ中、おまけ的なページも含めてたったの46ページ。比率にして20.6%しかないので、マンガを期待して手に取った人は、文章パー…

Excel VBAで raw data からジニ係数を求める関数を作ってみた

前回、ローレンツ曲線の描画とジニ係数の計算を行うマクロを作りましたが、ジニ係数の計算について、他では見かけない独特な計算方法を紹介しているサイトを見つけました。 Excelでジニ係数を計算 ジニ係数を求める数式は、ウィキペディアでは ローレンツ曲…

Excel VBAでローレンツ曲線を描画するマクロを作ってみた2

前回、いくつかのWEBサイトを廻って、ローレンツ曲線用のデータとジニ係数の計算方法を学ぶことができました。 そこで、今回はその計算とグラフ描画をVBAで自動化してみたいと思います。

Excel VBAでローレンツ曲線を描画するマクロを作ってみた1

世の中にはローレンツ曲線とジニ係数というものがあります。 ウィキペディアの厳密な定義ローレンツ曲線 - Wikipediaだと何のことやらよく分かりませんが、「個人別の年間収入」とか「国別の平均年収」とか「都道府県別の人口」とかの量的データがあったとき…

『マンガでわかる統計学 因子分析編』を読み返してみた

『マンガでわかる統計学 因子分析編』は、高橋信氏の『マンガでわかる統計学』シリーズ第三弾になります。前二作の キャラクターが合流するストーリーには、シリーズを順に読んできた人はニヤリとさせられることでしょう。内容の難しさは、さらにアップして…

『Excelでできるらくらく統計解析 増補版』の正誤表を作ってみた

古本で安く手に入れた『Excelでできるらくらく統計解析 増補版』を読んでいたら、わりと大きな間違いがあることに気付きました。 Excelでできるらくらく統計解析 増補版 作者: 藤本壱 出版社/メーカー: 自由国民社 発売日: 2011/04/20 メディア: 単行本 購入…

Excel VBAでraw dataから基準化変量と偏差値を求める関数を作ってみた

統計学の入門書には、必ずと行っていいほどデータの標準化と偏差値についての説明が載っています。そして、具体例としてよく挙げられるのが「期末テストの結果、A君のテストの得点は国語70点、算数60点でした。また平均点は国語65点、算数55点、標…

t検定統計量が大きくなる(有意差が出やすい)条件を見た目にもわかりやすくしてみた

t検定といえば母平均の差の検定のことですが、先日、これについて私が知る限り最もわかりやすい説明を見つけることができました。 ここまで噛み砕いて数理を説いてくれる解説には、そうはお目にかかれないと思います。 いい機会なので、おさらいを兼ねてt…

相関係数を求める数式をとことん噛み砕いてみた2

前回からの続き、 相関係数はなぜいい感じに-1から1の間に収まるのか? これを高1で数学と決別した文系オヤジが、ベクトルの内積を利用した方法で学びます。わからないことが出てくる度にグーグル先生にお伺いを立てる泥縄式勉強法でやってますので、至…

相関係数を求める数式をとことん噛み砕いてみた1

ピアソンの積率相関係数を求める数式がちっとも覚えられません。 いや、別に覚えなくたって、エクセルExcelでCORREL関数やPEARSON関数を使えば自動的に計算してくれるのだから、困りはしないんですが。でも、統計学を学ぶにつけ度々感じる誤用のリスク(てい…

『マンガでわかる統計学入門』を読み返してみたの続き ~なぜ帰無仮説を<採択>してしまうのか~

前回紹介した『マンガでわかる統計学入門』、用語の確かさがとても気に入っているのですが、一点だけ見過ごせない間違いがあります。いや、単純に「間違い」と言ってしまっていいのか、頭を捻ってしまう問題が。

『マンガでわかる統計学入門』を読み返してみた

ここしばらく背伸びをして多変量解析に首を突っ込んでいましたが、数理に疎いのは相変わらずです。そこで、初心に戻って『マンガでわかる統計学入門』を読み返してみました。 マンガでわかる統計学入門 作者: 滝川好夫 出版社/メーカー: 新星出版社 発売日: …

Excel VBAでraw dataからバブルチャートを作るマクロを作ってみた2

前回、エクセルExcelのバブルチャートについて、 散布図と違ってraw dataからは作れないので、集計の手間がかかる。 自動的に作成されたままだと、ゴチャゴチャして分布が見えづらいことがある(書式の調整が必要)。 というお話をしました。 そこで、そのち…

Excel VBAでraw dataからバブルチャートを作るマクロを作ってみた1

散布図を作ろうとしたらこんなことに!というお話を、以前Excel VBAでスピアマンの順位相関係数を求める関数を作ってみた2 - 静粛に、只今統計勉強中でしましたが、それでもグラフを作りたい欲求が抑えられないことってないですか? 私はあります。そんなと…

Excel VBAで『マンガでわかる統計学 回帰分析編』のロジスティック回帰分析の手順をマクロにしてみた3

前回までの2回でロジスティック回帰分析のマクロのソースコードについて説明しました。今回は、ソースコード全文を掲載して、使い方と実行結果について説明したいと思います。

Excel VBAで『マンガでわかる統計学 回帰分析編』のロジスティック回帰分析の手順をマクロにしてみた2

『マンガでわかる統計学 回帰分析編』で解説されているロジスティック回帰分析の手順を自動化するマクロを作ったので、前回からその説明をしています。 今回はその続きです。

Excel VBAで『マンガでわかる統計学 回帰分析編』のロジスティック回帰分析の手順をマクロにしてみた1

『マンガでわかる統計学 回帰分析編』の最終章はロジスティック回帰分析について解説されています。ロジスティック回帰分析は、ある事象が起こる「確率」を予測するための分析手法で、天気予報の発雷確率を求めるためなんかにも使われているようです。 やれ…

Excel VBAで分析ツールの重回帰分析に信頼区間と予測区間をちょい足ししてみた

以前の記事で、エクセルExcel分析ツールの回帰分析では信頼区間と予測区間の推定がされないことを確認するとともに、出力された標準化残差の値が間違っていることを発見したわけですが、 エクセルExcelが推定しないならVBAでしちゃえばいいじゃない。 エクセ…

Excel VBAでダービン・ワトソン統計量を求める関数を作ってみた

前回、エクセルExcel分析ツールの回帰分析で出力できるグラフの読み方を学んだわけですが、そのうちの残差グラフには宿題がありました。 「残差の分布から回帰モデルの妥当性を検証」ってどうやるの? です。 まだ、これについての解説が載っている本に巡り…

Excel分析ツールの重回帰分析のグラフも読んでみた

前回は、まさかまさかの衝撃のラストが待ち受けていたわけですが、分析ツール実行の際オプションをマシマシの全部乗せにしたので、まだ読んでいない出力、すなわち3種類のグラフがあります。 『マンガでわかる統計学 回帰分析編』にはその読み方は載ってい…

『マンガでわかる統計学 回帰分析編』に従ってExcel分析ツールの重回帰分析の結果を読んでみた2

前回は重回帰分析のstep1からstep3までを行なってみました。今回は、step4からstep6までをやってみたいと思います。 ATTENTION!前回もそうでしたが、この記事のコンセプトは分析ツールの出力結果の読み方を注釈することにあります。『マンガでわかる統計学 …

『マンガでわかる統計学 回帰分析編』に従ってExcel分析ツールの重回帰分析の結果を読んでみた1

『マンガでわかる統計学 回帰分析編』の第3章では重回帰分析について解説されるのですが、このあたりになると計算方法は説明されるものの、あるいは説明すらなく、計算じたいはパソコン任せ、という描写が出てきます。*1勉強のためなら自分で計算に拘るのも…

Excel VBAで散布図に信頼区間と予測区間を表示するマクロを作ってみた3

前回のラストで、『統計学がわかる【回帰分析・因子分析編】』のデータが、線形よりも2次多項式回帰モデルのほうが当てはまりがよい(精度が高い)ことに気づきました。

Excel VBAで散布図に信頼区間と予測区間を表示するマクロを作ってみた2

前回、回帰係数の検定から信頼区間&予測区間の計算まで全てVBAで自動化した上で、信頼区間&予測区間付きの散布図も作っちゃえ! を実現しましたので、今回はその使い方と実行結果の解説です。

Excel VBAで散布図に信頼区間と予測区間を表示するマクロを作ってみた1

実は、前回まで4回をかけて行なった『マンガでわかる統計学 回帰分析編』に従って単回帰分析の手順を追ってみたシリーズは、今回のための下準備でした。 これまでの計算を全てVBAで自動化した上で、信頼区間&予測区間付きの散布図も作っちゃえ! というの…

『マンガでわかる統計学 回帰分析編』に従って単回帰分析の手順を追ってみた4 ~予測区間の推定~

前回は、『マンガでわかる統計学 回帰分析編』に従って単回帰分析の母回帰を区間推定しました。今回は最後のステップ、Step6 予測するになります。 と言っても、92ページにあるとおり、信頼率95%の予測区間の幅を求める数式は で、信頼区間の幅を求める数…