Excel VBAで層別散布図を作成するマクロを作ってみた1
前回紹介した『マンガでわかるやさしい統計学』には、散布図の「層別」のことが触れられています。
例えば、フィッシャー先生のアヤメのデータで散布図・層別散布図を作ってみると、
こう。
左の図に見られる強い正の相関が見せかけの相関に過ぎないことがわかりますね。
同じくアヤメのデータで別の変量を見てみると、
今度は見せかけの無相関が判明しました。
このように、相関の有無を調べたい2変量に別の変量(属性)の情報を加えるによって、見せかけの相関を暴いたり、隠れていた相関を見つけ出すことができたりするわけです。
一つのグラフの中で、属性ごとの分布を比較できるところも便利ですよね。
ていうか、層別散布図、カッコよくないですか?
このカッコイイ(笑)層別散布図、エクセルExcelでの作り方は2通りあります。
ひとつは、層ごとにデータの列をずらしていく方法。
上の図でピンとこない方は、
こちらに詳しい解説がありますので、ご参照ください(いつもお世話になってます)。
もうひとつは、[データソースの選択]で系列を追加していく方法。
当然、上の図だけではピンとくるはずもないでしょうが、この方法はひと目で分かるようには説明できないので、以下のURLから、「層別散布図作成手順動画」(エクセルExcelファイルです)をダウンロードしてご参照ください。
http://quality-control.sakura.ne.jp/excel-douga/excel-douga-kouza.htm
(こちらのサイト、初めて拝見しましたが、なんだかお役立ち情報が満載の様子。)
上記のサイトは、一般ユーザーに対してはクローズされてしまったようですが、YouTubeで動画が公開されています。
層別散布図作成手順動画Excel2010 - YouTube
層別散布図作成手順動画Excel2016 - YouTube
これから、VBAで作図を自動化しようというわけですが、どちらの方法を採用するか。
ひとつめの方法は、列さえズラしてしまえばワンクリックで作図できるのが楽でいいのですが、元データの見た目がカッコワルイです(笑)。
ここは、少々手間はかかっても、元データをあまり弄らなくて済むふたつめの方法で行きたいと思います。
続きは次回。