静粛に、只今統計勉強中

仕事でデータ分析をすることになったバリバリ文系アラフィフのおっさんが、独学で統計の勉強を始めました。

『マンガでわかるやさしい統計学』を読んでみた

この本、前々回に紹介した『まんがと図解でわかる統計学』と真逆の特徴を持つと言ってよいのではないでしょうか。 

マンガでわかるやさしい統計学 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)

マンガでわかるやさしい統計学 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)

 

まず、マンガパートの出来がイマイチです。

商社の営業(入社10年目)が 、リフレッシュ人事でデータ分析部に異動して、統計学を一から学ぶ、というストーリーなのですが、そこそこ大企業っぽいのに、データ分析部が謎の部署扱いされていたり、入社10年目なのに、主人公がグラフ作成のイロハも知らないそぶりを見せたりするのが違和感バリバリで、どうしても入り込めません。

 

一方で、文章パートは、見やすい図解と丁寧な解説でものすごく分かりやすいのです。
どのくらい分かりやすいかというと、統計学の初学者どころかエクセルExcelの初心者でも余裕で付いてこれるくらい。
私がこれまで読んだ中では、最もやさしい入門書です。
しかも、数理についても、かなり深いところまで解説されているのがスゴイところ。
私が四苦八苦した相関係数の数式も、この本を読んでおけば理解が早かったのに・・・

 

定番の間違い「帰無仮説を採択」はありますが、この本を読んでると、ビジネスユースではそのあたりの厳密性って重要じゃないんだなよぁ。しかたない、目を瞑ってやるか。という気にさせられます。(上から目線でスミマセン)

 

ちなみに、私にとっての白眉は、208ページでした。
最小二乗法って、こういうふうに理解するのか!

たった1ページで『マンガでわかる統計学 回帰分析編』に迫る感動を与えてくれたこの本、他の入門書で挫折した人にオススメです。