不偏じゃないほうの標本分散も一致推定量だった
前回、母分散の不偏推定量が不偏分散 であることをようやく理解したわけですが、推定量の望ましい性質は、不偏性のほかに一致性というのもあります。
一致性というのは、推定量が大数の法則に従っている場合に指す言葉で、
サンプルサイズが大きくなれば、推定値は母集団が持つ真の値に近づくよね。
という、感覚的にも至極とうぜんのことを言っていたりするわけですが、統計学的には→∞で証明されているわけで、無限大の前には不偏分散の分母にあるマイナス1なんて、文字どおり物の数じゃなかったりします。(このことは前々回、オオカミ先生も言ってましたね。)
というわけで今回は、不偏じゃないほうの標本分散も一致推定量であることをシミュレーションで確かめてみたいと思います。
続きを読む標本平均の分布が正規分布になることをシミュレーションで確かめてみた2
前回は、の母集団からの標本を1000回抽出し、標本分布を作るところまで行いました。
今回は、サンプルサイズの大きさや母集団の分布の形によって、標本分布の形・標本平均の平均・標本平均の分散がどう変わるかを確認してみたいと思います。
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